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クリニックの内装費用、何にいくらかかるのか?

    目次

こちらの記事では、「クリニックの内装工事の単価は20万円~90万円程度であり、どのような科のクリニックかによって内装工事の金額は大きく異なる。エックス線を用いる場合は坪単価が70万円を超えることが珍しくなく、逆にこれを使わないところの場合は坪単価が抑えられる」としました。

この記事では、より細かく、「クリニックの内装費用にかかった金額の内訳」について解説していきます。

内装工事でかかった坪単価の金額は「50万円以上」が最多

大建工業が、実際にクリニックを経営する人108人にとった「クリニック設立時の内装工事にかけた金額」の統計を見ていくことで、クリニック経営者が「どれくらいの坪単価でクリニックを完成させたか」「どんなことにお金をかけたのか」が分かります。
これを参考に、クリニックの内装工事にかかる費用について見ていきましょう。

「内装工事(医療機器は除く)にかかった金額はいくらくらいでしたか?」という質問に対して、「分からない、覚えていない」と答えた人の割合は、41,7パーセントです。これを除き、「覚えている人」の統計のみに注目した場合、「50万円以上」と答えた人が全体の19.4パーセントに上っています。
2位は「20万円台」で10.2パーセント、僅差で「30万円台」の9.3パーセントが追い、さらに「40万円台」の8.3パーセントが追います。
対して、20万円以下で収まった人の割合は、わずか11.1パーセント程度です。

なぜ?どこにお金がかかるのか?

上記を踏まえたうえで、「内装工事で一番お金がかかったのはどこか」の質問に注目していきましょう。

このときの1位も「分からない」で、これが36.1パーセントを占めています。これを除外した場合、1位に来るのは「壁」の16.7パーセントです。そして同列2位に、「床」「什器」の2つが13.9パーセントで並んでいます。4位になると10パーセントを切る数字となり、「ドア」が8.3パーセント、「その他」が6.5パーセント、そして「装飾」の2.8パーセント、「照明」の1.9パーセントが続きます。

この設問の後には、「なぜその箇所に一番お金がかかったのか」の質問が続きます。
これに対してもっとも多かったのは、「特殊加工を施した」であり、2人に1人はこの理由を挙げています。
そして次に来るのが、「面積やサイズが大きかった」というもので、これも5人に2人が挙げています。
おそらくこれらの回答は、「一番お金がかかった箇所」として、「壁」もしくは「床」と答えたした人のものかと思われます。クリニックの壁は抗菌・抗ウイルス・消臭などの特殊加工がされているものが多いため、一般住宅の壁・床の施工よりもお金がかかるのだと推測できます。

続く3位は、「高級素材だった」で、これが24.2パーセントを占めています。4人に1人程度の割合です。
4位は、3位とも通じるところがありますが、「有名ブランド・人気デザイナーの製品だった」というものです。これが17,7パーセントで、5~6人に1人がこれを挙げています。
ほかの記事でも取り上げましたが、クリニックは医療機関ではあるものの、科によって豪華さが求められたり、高級感が求められたりすることがあります。

特に美容外科クリニックの場合はこの傾向が比較的強く、高級ホテルのようなラグジュアリー感が求められることもあります。形や色だけをラグジュアリーホテルを真似して作ったとしても、そのクリニックはどことなく安っぽい雰囲気になってしまいます。本当の意味で、「そこに足を運ぶ患者様に満足していただきたい」「高級感を味わっていただきたい」ということになれば、当然使う素材やデザインにもこだわる必要があります。場合によっては、自クリニックのために一から新しくデザインを起こしてもらうこともあるでしょう。

出典:DAIKEN(大建工業) DAIKEN Architect News内「【第2回】クリニック経営者108名に聞いた「開業時の内装工事にかけた費用」」

クリニックの内装工事を抑えるためにはどのようにすればよいのか?

クリニックの内装工事の内訳について解説してきたところで、ここからは「それでは、クリニックの内装工事を安く抑えるためにはどうしたらいいのか」について解説していきます。

1.クリニック経営の専門家に相談をする
2.デザインの内容を見直す
3.余裕のあるスケジュールを組む
4.相見積もりを取る
それぞれ見ていきましょう。

1.クリニック経営の専門家に相談をする

クリニックの開業に至るまでには、「やらなければならないこと」がたくさん出てきます。これを先生お一人ですべてこなそうとすると、非常に大変です。
そのようなときに力になるのが、クリニック経営の専門家です。
現在は「クリニックの開業から経営、人材募集まですべてお手伝いします」とする会社がたくさんあります。
彼らに、「内装費用を抑えたいけれど、どうしたらいいのか」「融資を受けたいがどのようにしたらいいのか」などを聞けば、回答が来るはずです。

ただこのような専門家(専門業者)に依頼すると、当然「依頼料」が発生します。そのため、クリニック経営の専門家と契約を結ぶ前には、「彼らと契約したときのメリットは、彼らに支払うお金よりも大きいか?」をしっかり考える必要があります。

2.デザインの内容を見直す

「予算オーバーである」という場合は、デザインの内容を見直すのもよいでしょう。
抗菌・抗ウイルス・消臭加工は外せなくても、壁の有無や床材の素材、什器の値段や量などを調整することで、費用が大きく安くなる可能性もあります。

もちろん、「クリニックの内装」は、これから先、ずっと付き合っていくことになるものです。
そのため、値段を抑えるためだけにしたi妥協は、後悔に繋がる可能性があります。
内容を見直す場合は、「自分にとっての優先順位・スタッフにとっての優先順位・患者様にとっての優先順位」をよく考えて、優先順位の低いところから見直ししていくようにすると失敗がありません。

3.余裕のあるスケジュールを組む

工期に余裕を持たせることで、予算は抑えやすくなります。

たとえば、「3月の頭にオープンしたいのに、内装デザインのことを考え始めたのは2月になってからだった」などのような状況よりも、「去年の8月ごろからデザインを考えていて、依頼する内装業者にもあたりをつけていた」という状況の方が、複数回の打ち合わせをしやすくなります。
また、代替案を探すための時間も設けられるため、安くて良いデザインのものが仕上がりやすくなります。

4.相見積もりを取る

クリニックの内装工事は、お金がかかるものです。坪単価50万円で50坪のクリニックを建てようとした場合、内装工事だけで2,500万円がかかることになります。
このような多額のお金が動くプロジェクトを、1つの会社だけに任せてしまうのはあまりにも不用心です。「A社は2,500万円と言っていたが、 B社は2,300万円だと言っていた。それをA社に伝えたら、2,200万円まで下げると言った」などのようなことは、決して珍しくありません。

ただこの場合、「A社の場合は見積もりに含まれていて、B社のところではオプション扱いになっているものはないか」「B社は契約を急かしていなかったか」なども確認しておく必要があります。

私たち「フルサポクリニック」は、明朗な見積もりをお出ししています。また、予算が決まっている場合は、その予算内で抑えられる提案もできます。内装の「困った!」、ぜひ私たちにご相談ください。

この記事の著者

フルサポクリニック

フルサポクリニック編集部

関西エリアでのクリニック実績多数!
医療、介護施設の設計施工を得意とする「FULLsupport」が運営。
当サイトではクリニックにまつわる設計や内装工事にまつわる記事を随時更新中

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