美容外科の内装デザインで客単価が上がる?設計時のポイントと施工事例
美を追求したいと考えて来院される患者様が多い美容外科。
最近では、SNSを使った集客や内装デザインでの差別化が著しい診療科目ですね。
美容外科は美意識が高く、比較的若い患者様が多いという他の診療科とは異なる特徴があります。
そこで今回の記事では、美容外科クリニックにおすすめしたい内装デザインのポイントをお伝えしていきます。
開業やリフォームを考えている先生方、必見の内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
美容外科の内装デザインの特徴
自費診療を中心としている美容外科クリニックでは、ターゲットを女性に絞った内装デザインを考えることが重要です。
先生が得意とされている施術や、先生ご自身をより魅力的に見せるためには、その背景となる内装にも十分こだわる必要があるでしょう。
では、美容外科クリニックの内装ならではの特徴とはどのようなものがあるのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
大切にしたい清潔感
他の診療科にもいえることですが、クリニックの内装の基本は清潔感を保ちやすいことです。
高級感を出すために大理石を多用してしまっては、日常のメンテナンスに時間がかかり、スタッフの負担が大きくなってしまいます。
清潔な空間を維持するためには、消臭・防汚など機能面でも優れた建材やインテリアを採用しましょう。
センスはいいのだけれど手入れが行き届いていない美容外科では、患者様はもちろんスタッフも離れてしまいます。
使用する内装材を変えてコストを削減することも大切です。
患者様の目に触れる場所とスタッフのみが使用するバックヤードで、内装材を変えることも視野に入れて検討しましょう。
高級感ある癒しの空間を提供する
次に美容外科では、患者様が来院から会計まで落ち着いて過ごせる内装であることも大切です。
初めて美容外科を訪れる患者様は、とても緊張した心持ちだと想像できます。初診の患者様がくつろげる癒やしの空間を作り上げれば、「また来てみたい」という継続への気持ちへとつながります。
美意識の高い女性が満足できるエッセンスを散りばめながらもさりげない安心感のある、そんなデザインが求められます。
ターゲット層によって変わる内装デザイン
先生がターゲットと考えられているのはどのような患者様の層でしょうか。
一概に美容外科といっても、比較的若い年齢層の女性から、美を追求するマダムたちまで幅広い年齢の女性が訪れます。
そのなかでもメインとなるターゲット層によって、内装デザインも大きくアレンジすることが必要です。
先生が力を入れたい施術や立地、クリニック全体のコンセプトにあわせた内装こそ、美容外科クリニックにふさわしいと考えられます。
美容外科で抑えておきたい内装のポイント
美容外科の内装デザインの特徴についてお話ししてきました。
ここからは、具体的にデザインを考える際に抑えておきたいポイントについて解説していきます。
プライバシーへの配慮
美容外科に限らず、クリニックの内装デザインのうちもっとも重要なのがプライバシーへの配慮です。
患者様は不安や悩みを抱えてクリニックへ来院されます。カウンセリングや診察、施術中にはプライベートな内容を話すことが多く、音もれ対策は必須といえるでしょう。
防音、遮音、吸音などの素材を用いた壁材や天井、そしてドアは開発が進み意匠的にも見映えがよい商品が増えています。
診察室や施術室以外にも、待合室やパウダールームやトイレのレイアウトはこだわりたいところです。
来院された患者様からすぐ見える・聞こえる位置は避けて配置するようにしましょう。
インテリアにこだわる
さきほども触れましたが、クリニックのインテリアスタイルはターゲットとする患者様像によって大きく異なります。
先生が得意とする施術や立地によって、おのずとターゲット層はしぼられてくることでしょう。
たとえば、仕事帰りの女性が多い美容外科クリニックでは、待ち時間をカフェのように使えるワーキングスペースを設けてみてはいかがでしょうか。コンセントやフリーWi-Fiはもちろん、カウンターに間仕切りするなど、働く女性への内装面での配慮は集客に効果的です。
また審美眼に優れたマダム層が多いクリニックでは、何気に目線が集まる場所に話題のアート作品を飾るのもおすすめです。
ワンランク上の壁紙や床材を使用することで、高級感とクリニックへの信頼を得られます。
おすすめのカラーコーディネート
美容外科の内装といえば、まず思い浮かべるのはホワイトをベースカラーとした清潔感あふれる内装です。
上品なゴールドをアクセントに、暖色系の間接照明を組み合わせれば高級感と安心感を覚えられる空間に仕上がります。
一方、他の美容外科と差別化をはかりたいときにおすすめしたいのが、グレーやブラック、アースカラーを取り入れたカラーコーディネートです。
大人っぽく都会的な雰囲気づくりには、モノトーンを使った空間演出が効果的です。
床の色を明るめに天井を濃い色にすると、落ち着いた印象になります。一方、開放感と安心感を重視するなら逆に天井を明るく、床にワントーン下げた色を組み合わせましょう。
わかりやすい案内表示
個室が多い美容外科クリニックの内装で失敗しないためには、各部屋の案内表示をおしゃれかつ充実させることが重要です。
廊下に同じ扉がいくつも並んでいるシーンは、患者様に不安を抱かせます。そこでデザインにこだわった案内表示があれば、わかりやすくなるうえにクリニックへの印象もよくなります。
全体の内装デザインだけでなく、細部にまでこだわることで、患者様自身も丁寧に診てもらえると感じるきっかけになります。
案内表示する際には、わかりやすさを第一に、立体感やフォント、サイズ、色、英語表記なのか漢字またはカナ表記など的確に決めなければなりません。
サンプルだけで決めるのではなく、実際の現場で確認するとイメージが異なることが多いです。今から施術を受ける患者様の気持ちがアップする案内表示をぜひ導入してください。
受付は美容外科の顔
「美しくなりたい」という希望を胸に抱えて来院される患者様。クリニックの扉を開けて最初に目に入るのが受付です。
人と人でも初対面の印象は出会ってすぐに決まるといいます。先生が掲げる医院のコンセプトは、すべて受付に反映させましょう。
高級感のあるホテルのフロントのような受付ならば、美意識の高いマダムたちのお眼鏡にもかなうのではないでしょうか。
若い女性をターゲットにした気軽に入れるクリニックでは、敷居が高くなるような受付は逆効果です。穏やかな気持ちになれるナチュラルな印象の受付には観葉植物がぴったり。待合室とのパーティション代わりにもおすすめです。
ただし、葉の上にほこりが積もるようでは受付が台無しになってしまうため、葉が大きいものを選ぶとスタッフも手入れしやすいのでよいでしょう。
まとめ
さまざまな診療科目のなかでも、内装デザインが集客につながりやすいのが美容外科クリニックです。
美しくありたいと願う女性の気持ちをしっかりとつなぎとめる内装は、彼女たちに満足感をもたらします。
美意識や高い審美眼を持つ患者様、気になる部分を気軽に相談したい女性の悩みに耳を傾けるにふさわしい内装デザイン。
数多くのクリニック内装を手がけたフルサポクリニックへぜひ一度ご相談いただければ、魅力的な美容外科開院・リフォームへ向けてアドバイスさせていただきます。
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この記事の著者
フルサポクリニック編集部
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