クリニックの看板を24時間、365日働く営業マンに
クリニックにも商圏があります。
商圏内では、毎年平均5%から10%の世帯が入れ替わっています。
これを転居率と呼び、持家の比率が高い地域ほど、転居率は低くなります。
転居率は「転居世帯数÷総世帯数」で求められ、どんなに来院している患者さんが満足されていても、1年間で100人中、5人から10人くらいは患者さんが減っていきます。
つまり、新規の患者さんを集めなければ、年間5%から10%はダウンすることは確実ということになります。
新たに転居してくる見込み患者さんがクリニックに来院するようになるには、存在を知ってもらう必要があります。
来院促進にはチラシや紹介カード、クチコミなど様々なツールがありますが、最も基本となる看板についてまとめてみました。
看板は遅効性の来院販促ツール
看板だけで短期的な来院促進は果たせませんが、地域の住人にとって目にする機会が多いほど記憶に残ります。
ジワジワと効いてくる看板は、クチコミ発生と組み合わさったとき効果がはっきりとするのです。
見込み患者さんに効果的にアピールするには、一目見て「何科であるかわかる」ように、診療科を大きく書くことも重要な要素です。
ぱっと見ただけで何のクリニックか分かりやすく入れることは、成長のポイントです。
看板の角度は歩行者の目線で
クリニックの開業予定物件で看板の打ち合わせをしていると、多くの人が店舗正面のイメージばかりに気をとられています。
これでは患者さん視点と言えません。
店舗正面に立って看板を目にする人は、すでに患者さんなのです。
看板は患者さんになる手前の「見込み患者さん」へ効果を発揮すべきツールです。
「どんなクリニックかな」
「今度お世話になろうかな」
という、見込み患者さんへのPRのためにあるツールだからです。
看板をつくるとき考えることは、実際に歩く人の流れに沿ってクリニックがどう見えるか、実際に歩いて確かめたり、歩行者の視線で写真をとって、画像に看板データをはめ込んだりして確認して決めていきます。
クリニック向け看板の種類の記事でも書きましたが、クリニックの立地や地域性に合わせて複数の看板を分散して配置すると効果的です。
「どんな看板にしようか?」と考える時は、見込み患者さんの視点で考えることから始めましょう。
まとめ
看板は機能してなんぼ。
この記事の著者
フルサポクリニック編集部
医療、介護施設の設計施工を得意とする「FULLsupport」が運営。
当サイトではクリニックにまつわる設計や内装工事にまつわる記事を随時更新中