整骨院の内装デザインは通いたくなる居心地の良さがポイント!
つかれた身体を癒してくれる整骨院。通いたくなる整骨院の内装とはどのようなデザインなのでしょうか?
内装を考えるときには患者様目線から以外にも、スタッフ目線で考えることが必要です。そこで、今回の記事では整骨院の内装デザインの基本的な考え方と、患者様・スタッフ両方が満足する内装について解説していきます。
整骨院ならではの細かなポイントについても紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
整骨院ならではの内装設計の考え方
整骨院の特徴といえば、複数の患者様が一度に訪れて施術を受けることがあげられます。
先生が一人で開業されるのか、数名のスタッフといっしょに施術にあたるのかによって、内装設計のイメージは大きく変わります。
内装レイアウトやデザインを考える際には、まず開業後のシミュレーションをするところから始めましょう。
複数の患者様が施術を受ける
整骨院には痛みや疲れを今まさに感じている患者様が来院されます。
最近では若い世代もスマートフォンやパソコンによる目や肩への負担が大きくなり、疲れや痛みを感じやすくなっています。
加えて従来からの高齢者層もリハビリなどを目的として、定期的に施術を受けにくるという状況です。
つかれている人は癒しや居心地のよさをいつも以上に求めがちです。
スタッフの稼働状況によっては、待合室やベッドでお待たせすることがあります。その時間の居心地こそが、次回の来院へつながる大きなポイントです。
リラックスして施術を受けられる
疲れている患者様は、つらさを緩和して楽にしてほしいと考えながら来院されています。
施術ベッドの寝心地、清潔感、プライバシーが守られている安心感など、リラックスして施術を受けられる空間づくりは、患者様の満足度に直結します。
内装のカラーやインテリア、照明の組み合わせなど、落ち着いてゆったりと心身ともにリラックスできる、そんな内装デザインが整骨院では求められているのではないでしょうか。
患者様から見た内装のポイント
整骨院の患者様が穏やかな気持ちになれる内装デザインとは、どのようなイメージでしょうか。
先生が考えておられる整骨院の全体的なイメージと照らし合わせながら、読み進めてみてください。
受付は整骨院の印象を決める
最近の整骨院内装デザインのトレンドといえば、「ナチュラル」「ぬくもり」「アースカラー」などというワードが並びます。
来院して最初にアプローチする受付は、清潔感はもちろん癒しや安心感を感じられる空間であることが求められています。
高齢の患者様にとっては、杖や手荷物を置くスペースや手すりなどの配慮が必要です。また、若い人はおしゃれなインテリアやロゴ、観葉植物などに癒しを感じます。
以前の整骨院の受付の内装デザインは、施術室と比べて重要性が低く位置づけられることが多かった印象です。
しかし、今では受付こそゆったりとした上質な空間であることが他の整骨院との差別化につながります。
待ち時間を短く感じられる
受付から施術前、施術後から会計までの時間を過ごす待合室。施術室にこだわりすぎると、どうしても狭くなりがちな空間です。
しかし、「早く診てもらいたい」「早く帰りたい」という気持ちを抱えながら過ごす待合室の居心地も、整骨院の評判にかかわる大切なスペースです。
十分な広さを取れないとしても、座り心地のよい上質なソファや椅子、観葉植物やアート作品などを使えばアレンジできます。
おしゃれなインテリアや小物を利用したアイデアで待ち時間を短く感じられる空間に仕上げましょう。
快適で利便性の高い施術空間
整骨院といえば、施術ベッドの間にカーテンがあったり、個室になったりしていることがほとんどです。
患者様のプライバシーを守るにはよい方法なのですが、院内の風景に閉塞感を覚えて通いづらく感じる人もいらっしゃいます。
そこで最近では、ベッド数を抑えてパーソナルスペースを広げた施術空間に人気が集まっています。パーティションもカーテンではなくナチュラルなボードを使用するなど、開放的でリラックスできる施術スペースも候補にしてみてはいかがでしょうか。
高齢者層をターゲットにした整骨院では、適切な位置へ手すりを設けましょう。身体を持ち上げる、横になるときにも支えが必要です。
スタッフが近くにいないと起き上がれないことは大きなストレスです。ベッド周辺への手すりも忘れずに計画するようにしましょう。
スタッフから見たの内装のポイント
スタッフ目線での内装の大きなポイントは動線です。患者様とスタッフの動線がぶつからないかどうか、決して広くないスペースでたくさんの人が動き回る整骨院では工夫が必要です。
ストレスのないおしゃれな内装の職場では、働くスタッフの気持ちもあがり、サービスの向上にもつながります。
スムーズな動線
入口から受付へ、そして施術室へとスタッフの案内がなくても流れるように進んでいける動線づくり。
そんな動線は院内の効率が上がり、スタッフのモチベーションにもつながります。
逆に、患者様が次に進むべき場所を毎回案内しなければならないとしたらどうでしょう。スタッフにとっては一つ仕事が増え、院内の効率は下がってしまいます。
スタッフのみがスムーズに通れる裏動線を確保して、次の施術へすぐ移れるようにレイアウトしたいですね。
必要な物をすぐ手に取れる
整骨院ではタオルやリネン類から施術に必要な医療機器など、さまざまな物品が必要です。
そこで大切になるのが、見せない収納と見せる収納の使い分けです。
施術に必要な物品は内装デザインとコーディネートされた見せる収納へ。ストックや鮮やか過ぎるカラーのものは見せない収納へしまいましょう。
必要な場所に適切な大きさの収納を作っておくことが、最終的にはスタッフの働きやすさにつながります。
受付を充実させる
受付スタッフが患者様を上手にさばけないと、その後の業務に大きく差し支えます。
電子化が進んでいるとはいえ、カルテや問診票、保険証のコピーなど、まだまだ紙で保管しなければならないものはたくさんあります。
また、会計もする受付カウンターはお金のやり取りも発生します。受付から最後の会計までしっかりとシミュレーションしたうえで、必要なスペースや収納を確保すれば、院内の効率がアップするでしょう。
見逃しがちなコンセント
受付ではパソコンやプリンター、バックヤードでは洗濯機や掃除機など、院内には思った以上に電化製品は多いものです。
また、最近では空気清浄機や加湿器、サーキュレーターなど感染対策でもコンセントを必要とします。
内装のレイアウトを考えるときに、使いやすい位置にコンセントを配置しておくとスタッフは効率よく働けます。コンセントの数で内装工事費用が大きくかさむことはないため、多めに設置しておくことをおすすめします。
まとめ
整骨院も他の医療機関と同様に、内装デザインによる差別化が大きくなってきました。
患者様は想像以上に、見映えや快適さ、おしゃれで居心地のよい空間を求めています。
施術スペースの充実に力を入れてしまいがちな整骨院の内装計画ですが、受付や待合スペース、そしてバックヤードへのプランニングも重要です。
患者様の居心地とスタッフの働きやすさを両立させる内装デザイン。
フルサポクリニックでは数々の整骨院の内装工事の実績があります。開業やリフォームを計画されている先生は、クリニックの内装・設計に特化した当社へ、ぜひ一度ご相談ください。
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この記事の著者
フルサポクリニック編集部
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