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クリニック内装の観点から見るリハビリ室とその重要性

整形外科クリニックのリハビリ室

整形外科クリニックと切っても切り離せないものとして、「リハビリ室」があります。

ここでは、内装の観点からこの「リハビリ室」を取り上げ、これを作るときのポイントなどについて考えていきます。

整形外科クリニックにとってリハビリ室は非常に重要

整形外科にとって、リハビリ室・リハビリテーションは非常に重要です。ほとんどすべての整形外科がリハビリ室を設けていて、そこで患者様への対応にあたっています。医師は、理学療法士・作業療法士と連携して、患者様のリハビリを進めていくことになります。

なお、リハビリ室を設置する場合はある程度の広さ(後述します)を確保する必要があるため、整形外科はほかのクリニックに比べて床面積を広く確保する必要があります。

現在はビル開業のクリニックも増えていますが、その場合でも、整形外科を営むのであればリハビリ室の併設が求められるため、しっかり計画を立てることが重要です。

リハビリ室を考えるときの基本

リハビリ室を考えるときの基本として、
・広さ

・導線

・床材選び

・カラーリング

があります。

それぞれ解説していきます。

まず考えるべき点、「広さ」

リハビリ室の広さに関しては、国によってその指針が示されています。

医療保険の疾患別に分けられている表に基づくと、リハビリ室の広さはクリニックであっても45㎡以上とされています。また、専任の常勤医を1人以上置かなければならないほか、専任の作業療法士・理学療法士・言語療法士を1名以上置かなければなりません。

これはあくまで必要最低限の数字ですから、ケースによってはもっと広いスペースが必要となります。

ちなみに、45㎡はだいたい15坪・28畳ほどの大きさです。クリニックに必要とされる面積の平均はだいたい45坪前後ですから、整形外科は一般的なクリニックに比べて必要とされる面積が1.3倍~になるということです。

出典:厚生労働省「個別事項(その1)疾患別リハビリテーション」

導線を妨げるものはないか

整形外科クリニックのリハビリ室

 

リハビリ室は、患者様が「動くこと」を大前提とするものです。

体に不自由があったり、なんらかのけがを負ったりしている人が機能の維持・向上を目指すために動く場所であるため、「導線を妨げるものはないか」「動きやすいスペースであるか」は常に意識しなければなりません。余計な物を下に置くことはやめ、常に整理された空間を作ります。また、無駄な装飾などは極力排除します。

リハビリ室は患者様の動きやすさを第一にして考えられるべきものですが、「診察室からのアクセスのしやすさ」「医療従事者の移動のしやすさ」も意識する必要があります。

診察室からリハビリ室に患者様がスムーズに移動できるようにしつつ、待合室から診察室に入ろうとする他の患者様の邪魔にならないような導線を確保しなければなりません。

床材など選びにも気を付ける

医療機関は患者様の転倒などに配慮した床材を選んで建てる必要がありますが、リハビリ室の場合はより配慮が必要です。

滑りにくい素材を採用する必要はありますが、あまりにも滑りにくい素材を選んだ場合は逆に歩きにくさを感じさせるので注意が必要です。

またリハビリ室はその性質上、どうしても転倒・転落の危険性があるため、転倒・転落をしてもけがをしにくい素材を選ぶことが重要です。ある程度弾力があり、衝撃を吸収する素材を選ぶことが非常に大切です。

また、多くの人が多くの加重をかける場所となるため、傷みにくく、メンテナンスが不要(もしくは簡単)な素材で、加重に耐えられる床材を選択しましょう。

カラーリングも意識したい

上記の3項目のほかに、もう1つ意識したいものがあります。

それが「カラーリング」です。

色が患者様の精神に与える影響は意外なほどに大きく、決して無視できないものです。

リハビリ室はよく茶色の床材が選ばれますが、壁面などは柔らかい白色や、暖色系でまとめると圧迫感が少なくなります。

「足元の見やすい色」「リラックスできる色」を意識して壁材を選ぶと、リラックスした状態で患者様がリハビリに臨めるようになります。

リハビリ室の「広さ」を考える

ここからは、より深く、「リハビリ室の広さ」について考えていきましょう。

もっとも良いのは、敷地面積の広いクリニックにして、リハビリ室も広くとること」です。しかしそもそも患者様の数が少ないのであれば広すぎるリハビリ室は持て余してしまう可能性が高いといえますし、立地上どうしても広いリハビリ室を確保しにくいこともあります。

そのようなときは、

・入れる器具を精査する

・リフォームで増築する

・リハビリ室のみの移転を検討する

などの方法がとれます。

器具を精査する

リハビリ室が狭い場合は、入れる器具をよく精査して、自院に必要なもののみを入れるようにします。

たとえば、ウォーターベッド型マッサージ器などは非常に人気のあるものではありますが、台数が多いとかなりスペースをとってしまうものでもあります。そのためこれらの「スペースをとるもの」は台数を減らせないか検討をするのもひとつの手です。

リフォームで増築する

「郊外に独立したクリニックを開業していて、敷地にまだ余裕がある」という場合は、リフォーム・増築によって広いリハビリ室を確保することが可能です。

患者様にとっても移動の負担が少なく、また器具も多く入れられるため、快適なクリニックを作れるのもメリットのうちのひとつです。

ただこの方法はかかる金額が大きいため、「増築してもその費用を回収できるかどうか」などを考えて、しっかり資金計画を練ってから実行に移さなければなりません。

リハビリ室のみ移転するやり方もある

「リハビリ室が手狭だが、ビルでの開業なので増築することはできない」という場合、リハビリ室のみを移転する方法もとれます。

たとえば、「1階に診察室を置き、リハビリ室は2階にする」などです。

この方法をとれば、単純に「広さ」を確保できるだけでなく、診察をメインとする人と、リハビリをメインとする人に分けることができ、混雑も解消できます。

ただこの方法の場合は、資金計画に加えて、ビルのオーナーとの協議も必要になります。

予約制にする

「リハビリ室の内装」とは直接的には関係のないものの、「器具も減らせない、増築もできない、移転もできない」という場合は、クリニックの運営方法自体を見直して混雑を減らすことも考えなければなりません。

たとえば完全予約制にすればリハビリ室を利用する人の数をコントロールできるようになり、狭いリハビリ室でも混雑することなく使えるようになります。

【補足】「ガラス」「直線」を意識して手狭感を解消する

最後に、「スペース的には十分な広さがあるはずなのに、視覚的・感覚的に手狭感がある」という場合の対策について簡単に取り上げます。

この場合は、ガラスなどの透ける素材を積極的に採用しましょう。また、「曲がり角」を減らして「直線」を意識したリハビリ室にすることで圧迫感を解消することもできます。

このような方法は、新築のクリニックだけでなく、既存のクリニックであってもリフォームによって実現できます。

整形外科にとって必須の「リハビリ室」を考える

リハビリ室は、整形外科にとって必須のものです。

ただ、ある程度の広さが必要とされるうえ、床材の選び方などにも注意が必要なものです。しっかりと考えて、この大切なリハビリ室を組み立てていきましょう。

私たちフルサポクリニックは、新しく開業するクリニックのリハビリ室の内装工事はもちろん、既存のクリニックのリハビリ室のリフォーム工事も数多く手掛けてまいりました。機能性・安全性・デザイン性を兼ね備え、先生の理想を形にするお手伝いをいたします。

リハビリ室の設計やリフォームでお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

フルサポクリニックの内装リフォーム

この記事の著者

フルサポクリニック編集部

関西エリアでのクリニック実績多数!
医療、介護施設の設計施工を得意とする「FULLsupport」が運営。
当サイトではクリニックにまつわる設計や内装工事にまつわる記事を随時更新中

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