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【地域連携薬局の基準】内装で押さえておきたいポイント

地域連携薬局

「地域連携薬局」とは、地域の医療機関や介護施設と連携しながら、地域住民の健康を支える役割を持つ薬局のことです。

そのため、地域住民のニーズへの対応や、地域社会に寄り添ったサービスを提供するなど、他の薬局とは少し異なった特徴があります。

本記事では、地域連携薬局が設置されるようになった経緯や認定基準、利用者とスタッフが快適に過ごせるような内装設計のポイントについて解説します。

 

地域連携薬局とは

地域連携薬局は、地域の医療機関や他の薬局と適切に連携し、病院(診療)と施設・自宅(介護)の間をつなぐ役割を担っています。そんな地域連携薬局について、これから詳しく解説していきます。

 

地域連携薬局が作られた経緯

自宅で療養をしながら高度な医療を受ける患者さんが、年々増加しています。

そのため、薬物療法も退院してから継続して地域の中で支えていく必要が出てきました。

そこで、国が推進しているのが地域包括ケアシステムです。

地域包括ケアシステムとは、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途として、「住み慣れた地域で自分らしい人生を最後まで送る」

ことができるように、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体となって提供されるように考えられています。

その一員として薬局や薬剤師の専門性を活かすべく、地域連携薬局制度が始まりました。
 

地域連携薬局の認定要件

地域連携薬局は、地域包括ケアシステムの中での役割を果たす薬局であることから、さまざまな認定要件が定められています。

認定要件は大きく分けると

1.構造設備
2.他医療提供施設との情報連携体制
3.地域における薬剤の安定供給体制
4.在宅医療体制

の4つとなっています。

それぞれについて見ていきましょう。

 

1.構造設備

薬局の構造設備については

・利用者の服薬指導等の際に配慮した構造設備
・高齢者、障害者等の円滑な利用に適した構造設備

であることが求められます。

そのためには、患者さんやご家族が相談しやすい構造が必要です。

具体的にはパーティションで区切られた相談窓口や、場合によっては個室を設けるなどして、プライバシーに十分配慮しなければなりません。

また、高齢の患者さんや相談者、障害者も訪れやすいように、バリアフリーな構造であることは必須です。

 

2.情報連携体制

地域の医療機関や介護施設などに勤務する薬剤師等に、情報を共有する体制と実績が求められています。

具体的には、過去1年間で以下の内容を、月平均30回以上報告および連絡することが必要です。

・利用者の入院にあたって情報共有を行った実績
・医療機関からの退院にあたって情報共有を行った実績
・外来の利用者に関して医療機関と情報共有を行った実績
・居宅等を訪問して情報提供や指導を行い、報告書を医療機関へ提出して情報共有を行った実績

3.薬剤の安定供給

地域の医療機関や薬局などと連携して、患者さんに薬剤等を安定的に提供できる体制づくりが求められています。

薬局が所属する地域において、麻薬を含む医薬品を常備して、他の薬局に対しても供給できることが必要です。

 

4.在宅医療体制

訪問診療を利用する患者さんへの情報提供や服薬指導の実績が必要です。

具体的には、過去1年間に月平均2回以上、在宅医療に関する上記の実績があるかどうかが認定条件となっています。

また、訪問診療を行っている医療機関に対して医療機器や衛生材料の提供を行うことも、認定条件です。
 

地域連携薬局の内装に求められる5つのポイント

地域連携薬局の内装

地域連携薬局では特に

・医療機関との情報共有
・在宅医療時の薬局との連携
・安心して自宅で薬物療法を受けられる体制づくり

が求められています。

それでは、薬局の内装面ではどのような工夫をすればスムーズな運営に寄与できるのでしょうか。

5つのポイントについてくわしく解説していきます。

バリアフリー化

医療機関で高度な治療を受けたのちに、在宅で継続して薬物療法を受ける方は増加傾向にあります。

地域連携薬局には、退院して間もない体力が低下した患者さんや、ご家族などが来局されます。

利用しやすい薬局の環境を考えると、高齢や障害をお持ちの患者さんが円滑に来局できる、バリアフリー化を進めることは必須です。

具体的には

・出入り口にはスロープや車椅子にも対応した広いドア設置する
・エレベーターやトイレも適切な面積を確保して必要な場所にミラーも設置する
・視覚障害をお持ちの患者さんに配慮して点字の案内板を配置する
・聴覚障害をお持ちの患者さんに配慮して明確な案内と照明を工夫する
・通路は車椅子と介助者が通りやすい幅を確保して、座りやすく立ちやすい椅子をレイアウトする

などのポイントが挙げられます。

 

すべての世代が落ち着くカラーの選択

地域連携薬局では奇をてらった色を選ぶのではなく、アースカラーと呼ばれる自然を感じさせる配色が好まれます。

アースカラーとは、地球の大地や植物などナチュラルなものをイメージした色です。

具体的には、ベージュなどの茶系、カーキなどのグリーン系の色が挙げられます。

アースカラーは、ストレスを感じたときの鎮静作用や自然とのつながりを感じさせる色として人気があります。

地域連携薬局では、心地よさを感じてもらうこと、リラックスしてもらうことがとても重要です。

また、アースカラーは他の色とも組み合わせやすく、内装デザインを柔軟に考えやすいともいえます。

さらに、トレンドに左右されにくいため、長期的な視点から考えても落ち着いた空間作りに適しているでしょう。
 

落ち着いて相談しやすい雰囲気作り

地域連携薬局は、服薬指導や薬剤について相談をしやすい内装を取り入れる必要があります。

個々の相談スペースは、プライバシーを守れるように設計することが望ましいでしょう。

パーティションや個室など区切られたスペースを設けて、他の利用者からは見えにくい場所で相談することで、患者さんはご自身の病状や不安、疑問について安心して共有できます。

また、壁や床材への工夫も落ち着いた雰囲気作りには欠かせません。

話し声が響きにくい素材を使用して、患者さんやご家族が薬剤師とストレスなく会話できる環境を作りましょう。

さらに、自然光を多く取り入れた明るく開放的な空間であると、来局者の心地よさや信頼感を高める効果があります。

医療機関として清潔感はもちろん、プラスアルファとして話したくなる雰囲気作りを心がけてください。

 

スタッフにとって働きやすい環境作り

地域連携薬局では、他の薬局や病院、施設と頻繁に連絡を取り合うことが考えられます。

その際に、スタッフができるだけストレスを感じなくて済むようなレイアウトを選択しましょう。

電話での相談や連絡は、プライバシーにかかわる内容がほとんどです。

病院などから患者さんについての問合せがあれば、電子薬歴システムをすぐに参照しながら連絡に集中できるスペースを設けることをおすすめします。

また、地域包括ケアシステムに参画すると、会議への出席だけでなくそのための資料作りも必要です。

電子薬歴システムやインターネット、必要な資料がそろっており、落ち着いて地域連携業務につくための空間があると、集中して仕事ができます。

さまざまな悩みを抱えて来局される患者さんだけではなく、地域連携業務を行いやすい環境作りも大切なのではないでしょうか。

 

まとめ

超高齢化社会を迎える日本では、住み慣れた地域で人生を送るための手助けが重視されています。

地域連携薬局はその役割の一部を担う大切な施設です。

そのため、一般的な調剤薬局とは異なった業務があり、薬局の内装や環境も来局者だけでなくスタッフにとって働きやすいことが重要です。

患者さんやご家族が相談しやすく、薬剤師が病院などと連絡を取りやすい空間作りを、ぜひ目指してください。

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フルサポクリニック編集部

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