日本政策金融公庫でクリニックの開業資金を借りるためには
クリニック・歯科・薬局の開業, クリニック・歯科・薬局の内装・設計
*この記事は2019年2月21日にリライトしています。
クリニックの開業には多くの資金が必要になり、どこからお金を調達してくるかというのは、何より頭の痛い問題です。
資金調達の時に思い浮かぶキーワードはこんな感じではないでしょうか。
・申し込めば簡単にお金を貸してくれるところ
・金利が安い
・担保や保証人の要件が厳しくない
実際にはこれらを完璧に満たす金融機関を存在しませんが、この希望に一番近い存在が「日本政策金融公庫」です。
日本政策金融公庫は、「借りやすい・低金利・融資期間が長い」など、有利な条件が揃っているので、初めての開業には最も選びたい金融機関です。
▼ 審査に通るためのポイント
日本政策金融公庫は銀行より資金を借りやすいと言われているのは、国が作った金融機関であり、営利目的ではなく国民の事業を応援する立場だからです。
銀行で借入を行う場合、資料を完璧に準備する必要がありますが、日本政策金融公庫は新規になって相談に乗ってくれます。
そんな親切な日本政策金融公庫でも、返せる見込みのない人に資金を貸してくれるほどやさしくありません。
日本政策金融公庫にとって「返せる見込みのない人」は、計画性が無い人。経験や実績があって、計画をきちんとしていれば十分理解してくれます。
計画については先ほど述べた通り、担当者が親切に対応してくれますので、書類にまとめることが難しくても、担当者が上手にヒアリングしてくれます。
資金計画の立て方
はじめてクリニックの開業資金を借りる場合、開業計画書を書くことになります。
日本政策金融公庫は面談を重視しますので、開業計画書に書く内容は面談に必要な基本的なことばかりです。
この開業計画書ですが、上手にまとまっていなくても問題ありません。面談のときに自分の言葉で語ることが最も大切です。
自分の思い描く計画を、上手に伝えることではなく「熱量」を持って伝えることができれば、担当者も協力的に対応してくれます。
口下手でもいいんです。
面談で受け答えに詰まってしまっても問題ありません。頭の中にしっかりとしたビジョンがあれば。
抑えるべき資金計画のポイント
・資金計画を示すこと
・借りたお金を返済できることの説明
・売上の見込み
・固定費や変動費に必要な資金
・内装工事費や医療機器に必要な資金
・結果的にいくらの返済ができるのか
最低このくらいは示さないと担当者としても困ります。もし資金計画を立てることが難しいのであれば、税理士さんに依頼してもいいと思います。
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まとめ
日本政策金融公庫は公的な機関ですが、非常の積極的に相談に乗ってくれるところです。
たくさんの人に利用してもらうことを大切にしている存在で、新規開業者の相談に親身になって答えてくれます。
銀行で融資が困難であっても遠慮することはありません。借りる資金の「使途」を明確にして、その使途に必要な金額を示せば融資担当者が最適な融資を提案してくれます。
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この記事の著者
フルサポクリニック編集部
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