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小児科クリニックならではの設計ポイントを解説!

小児科クリニックならではの設計ポイントを解説
小児科クリニックは他の診療科と比べると、内装・設計のポイントが大きく異なります。

子供にも親にも親しまれるクリニックにするため、子供目線・親目線それぞれで居心地のいい空間を作ることが重要です。しかし、具体的にどうすれば良いかわからないという先生方も多いかと思います。

そこでこの記事では、小児科クリニックを設計する前に、先生方に知っておいていただきたい内装・設計のポイントをご紹介します。

先生の方針が明確であれば、デザイナーや工務店にもイメージが伝わりやすく、理想のクリニックを実現しやすくなるため、ぜひご参考ください。

    目次

 

小児クリニックの内装設計で意識すべきポイント

小児クリニックならではの内装設計ポイントを6つご紹介していきます。

 

1.内装の色合い

内装デザイン全般の色合いは、小児クリニックの印象を決める重要な要素です。

おすすめしたい色合いは、次の3つです。

●オレンジや黄色・赤などの暖色系
●森をイメージさせる緑色や、空をイメージさせる水色
●ポップな雰囲気を醸し出すパステル調

こういった色合いであれば、子供に恐怖心を与えにくく、親にとっても連れて行きやすいクリニックだと思ってもらいやすいです。

 

反対に避けたい色合いは次の通りです。

●黒系、紺系、ダーク系
●クールなブルー系
●真っ白
●シックな茶色
●単調な色合い

これらはクールな雰囲気づくりには向いていますが、どうしても大人に好まれる印象になってしまうので、小児クリニックでは避けた方が良いでしょう。

 

2.診察室

診察室は、「明るく元気に」をコンセプトに設計していきましょう。

子供にとって診察室は特殊な空間であり、苦手意識を持つ子供も多くいます。聴診器、書類棚、専門書、パソコン、医療器具、診察台など、これらはどうしても診察室に置かなければならないものです。

しかし、これらが醸し出す雰囲気はどうしても子供を恐がらせ、行きたくない場所だと認識されてしまいます。そのため、診察室の内装は「医療の雰囲気」を意識させないようポップなデザインにしましょう。

 

3.内装材と床

子供は予想外の行動を取り、予想外の事故を起こします。そのため、内装材は柔らかいものを選びましょう。

クッション性があるものや、衝撃を吸収する素材がおすすめです。受付カウンターや机、椅子、柱などは、丸みを帯びたデザインを選んでおくと、勢いよくぶつけた場合でも、怪我を最小限に留めることができます。

また、小さな子供はハイハイをしたり、床に手をついたりしてしまうので、クリニック内は土足厳禁にして、スリッパも使わずに済むようにすると衛生的です。その際には、冬場のことを考え床暖房システムを入れることも検討しましょう。

 

4.子供が待てる工夫

小児クリニックでは、子供が治療までの時間を待てる工夫も重要です。大人は待合室でじっと待つことができますが、子供にとっては苦痛でしかありません。そのため、子供が楽しみながら診察を待てるよう、おもちゃや絵本などを備え付けておくと良いでしょう。

他にも、壁や柱にイラスト・装飾を施して目で楽しませる方法や、キッズルームや絵本室を作る方法もあります。

キッズルームや絵本室は、いわゆる「売上に繋がらない空間」です。しかし、子供が平静を保つことができる、親にとっても安心して子供を遊ばせられることから、クリニックの満足度を上げることができるため、長期的に見ると大きなメリットがあります。

 

5.親にとっての利便性

小さな子供を抱えている親は、気苦労が多く、体力的にも精神的にも疲れている方も多くいらっしゃいます。そんな親にとって利用しやすく、安心して過ごせるクリニックであれば、次回も来院してもらいやすくなります。

例えば、入り口にバギー置き場を備え付けておく、受付にはベビーチェア、待合室にベビーベッドやサークルを設置するなどの設備は、親にとっては利便性が高く、好感度の高いクリニックと評価されます。

また、TVモニターなど怪我に繋がる物を子供の手の届かない位置に置いておくなど、安全性にも配慮しておくと、親御さんも安心して過ごせる空間になります。

 

6.感染症対策

院内感染を起こさないため、動線づくりと空間づくりは、どの診療科のクリニックの設計でも欠かせませんが、小児科クリニックではより一層徹底する必要があります。

その理由として、小児科では水ぼうそう、おたふくかぜ、ロタウイルス、溶連菌といった様々な子供特有の感染症が多いからです。また、予防接種・アレルギー治療に来院されるお子さんもいらっしゃるため、感染しないよう配慮が必要です。

感染症対策のため、最低限以下のポイントには注意しましょう。

●診察室内での医師とお子さん・親との距離を空ける
●お子さんの症状によって待合室を分ける
●待合室が分けられない場合は、椅子の間隔を空ける
●換気の頻度を上げる
●手洗い、うがいをしてから待合室に行ける動線にする
●飛沫感染を防ぐパーテーションを設置する
●受付の防護(受付職員を守る)をする

このような工夫をすることで感染症を防げるだけでなく、対策をしっかりしているクリニックだと印象づけることができ、親の安心感にも繋がります。

 

まとめ

少子化が進み子供の人数は減っていますが、それでも小児科クリニックは地域に欠かせない存在です。親・子供両者ともに利用しやすいクリニックにすることが、地域で選ばれる小児科になる近道です。小児科の設計・内装を依頼するなら、経験と実績がある会社に依頼することが、成功するかどうかの鍵となります。

フルサポクリニックは、数々のクリニックの内装設計を手掛けた実績があり、診療科目ごとの特徴やポイントを理解した施工が可能です。小児クリニックの内装・設計でお悩みなら、フルサポクリニックへご相談ください。

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この記事の著者

フルサポクリニック

フルサポクリニック編集部

関西エリアでのクリニック実績多数!
医療、介護施設の設計施工を得意とする「FULLsupport」が運営。
当サイトではクリニックにまつわる設計や内装工事にまつわる記事を随時更新中

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