クリニックのスタッフは最もコストがかかる価値のある看板
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クリニックの看板は、物質そのものだけが「看板」ではありません。患者さんが目にするもの、感じるもの全てが「看板」であり「商品」と言えます。
先生の技術、細心の設備をクリニックの「良いところ」として、甘えきって働いている「人」が集まってしまうと、いくら患者さんを集めてもクリニックは衰退していきます。
反対に患者さんに支持されているところや、自分の足元を深めようとする「人」がいるクリニックは長く繁栄していきます。
このようなスタッフを「看板娘・看板男」と呼びます。
人は最もコストのかかる看板
昔から経営の3大資源は、ヒト・モノ・カネと言われてきました。正社員なら年間300万~500万円を「人」に投資しています。
年間の固定費として、高額な費用を出している「人」こそ、最もコストがかかる価値のある看板なのです。
衣料品を扱うお店のスタッフは、自分で売っている商品を身につけ、お客さんが見て同じものが欲しいと思ってもらえる必要があります。
クリニックではスタッフや院長が健康的でなければいけません。
表情や声のトーン、タイミングなど、クリニックのコンセプトや患者さんの層にふさわしい行動を理解しているスタッフが「看板娘・看板男」なのです。
院長の理念を広めよう
看板スタッフに育てるには、組織風土を作らなければなりません。
これが一番難しいものですね。
ここで重要になるのが「コミュニケーションの質と量」です。社員やパートさんに「こうしてほしい」と思う理由を伝えなければ、やらされているだけでスイッチが入りません。
仕事が楽しい、誇りが持てる、自分は認められていると感じた時、誰もが嬉しいものです。これを経験すると、また同じ体験が欲しくなるものです。
給料や待遇も大切ですが、こういった心が震える職場に働きたいと思うのは私だけではないはずです。
まとめ
どんなクリニックにも、かならず良いところが存在しています。それがあるから患者さんが来院し、売上が立っているのです。
自分たちの「良いところ」を見つめて、患者さんの満足度を高め続け、売上を上げ続けることがクリニックの最重要ポイントです。
これを理解しようとすると、サービス力強化、接遇強化などの視点はどうでもよくなってきます。
この記事の著者
フルサポクリニック編集部
医療、介護施設の設計施工を得意とする「FULLsupport」が運営。
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