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ショッピングモールでのクリニック開業!内装のポイントと運用方法

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ショッピングモールでのクリニック開業

ショッピングモールでのクリニック開業は、戸建てクリニックの開業とはまた異なるものです。

ここでは「ショッピングモールでのクリニック開業」に焦点をあてて、その特異性や内装の作り方について解説していきます。

ショッピングモールでの開業の場合は、「計画性」が重要になる

ショッピングモールでは、戸建てクリニックとは異なり、「ショッピングモール施設との全体の統一感」「他施設への配慮」が必要になります。

看板に関する計画性

戸建てクリニックでよく見られる自立看板(地面から生やすようなかたちで設置する看板)は、ショッピングモール内のクリニックでは立てることが非常に難しいものです。

また、クリニックの上部に配置するファサード看板に関しても、そのデザインに制限がかかることがあります。

ウィンドウサイン(入口のガラス面にカッティングを施し、自院であることを示すサイン)に関しては制限がかからないケースが多いかと思われますが、これも確認が必要です。

さらに、「看板に入れるロゴマークやサインについては、基本設計図段階で決めてほしい、事前に共有してほしい」などの要望が出されることもあります。そのため、「いつまでに何を共有しなければならないか」を確認しておく必要があるでしょう。

外観・内装工事に制限

ショッピングモールの場合は外観・内装工事に制限がかかったり、配管の問題が出てきたりする可能性もあります。特に配管の問題は、クリニックを実際に運営するうえで非常に重要なポイントとなるので、事前の確認が必須です。

加えて、ショッピングモールによっては業者を建物所有者側が指定してくるケースもあります。

さらに「すでに完成しているショッピングモールにテナントとして入る場合は、営業時間中に大きな音を立てることは控えてほしい」といわれることがあります。逆に、ショッピングモールと同時に開業する場合は、ショッピングモールのオープンスケジュールが前後する場合、クリニック側もそれに合わせて対応する必要があるでしょう。

 計画段階さえクリアすればメリットも多い

ショッピングモールでのクリニックの開業には、以下のようなメリットがあるため開業を考える先生にとってはひとつの選択肢となりえるものだといえます。

・ショッピングモールに足を運んだ人がクリニックにも立ち寄ってくれる

・初期投資額が抑えられる

・認知されやすい

・駐車場を設置する必要がなくなる

ショッピングモールで開業する場合の、内装の作り方

ショッピングモールでクリニックを開業

ここからは、ショッピングモールでクリニックを開業するときの内装の作り方のポイントについて見ていきましょう。

・いかに多くの人が入れるようにするかを考えることが必要

・「ご家族連れが来ること」を想定したデザインに

・美容系のクリニックならばカフェライクにするのもおすすめ

・ショッピングモールと調和性のとれるデザインを目指すのもあり

・周りの音が響かないように防音対策を

一つずつ解説していきます。

いかに多くの人が入れるようにするかを考えることが必要

ショッピングモールで開業する場合、「いかに多くの人が入れるようにするか」を意識することが非常に重要です。

ショッピングモール内のクリニックは、その特性上、多くの人の来院が想定されますが、確保できるスペースには限りがあります。そのため、戸建てのクリニックではほぼ当たり前となっている「車いすの人が楽に出入りできる廊下の幅」を確保することさえ難しいこともあります。

このようなマイナス点をできるだけフォローするためには、無駄な装飾をできるだけ排除したり、受付など機能性を確保できる範囲内で小さくしたりしてスペースを確保しましょう。限られたスペースで行き来しやすく圧迫感の少ないクリニックを作っていく必要があります。

「ご家族連れが来ること」を想定したデザインに

ショッピングモールのクリニックは、ご家族連れで来ることが想定されます。そのため明確に大人をターゲットとしているクリニック(美容クリニックなど)は除き、キッズスペースを設けることをおすすめします。たとえ小さいスペースであっても、キッズスペースの有無は、ご家族連れの親御さんの来院しやすさに大きく影響します。

病院・クリニックの検索サイトなどでも、ほぼ必ず「託児所やキッズスペースがある」というチェックボックスがあります。そのため、キッズスペースがないクリニックの場合、そもそもご家族連れの親御さんの選択肢から外されてしまい、集客力自体が大きく下がることにもつながるでしょう。

美容系のクリニックならばカフェライクにするのもおすすめ

美容系のクリニックは、ほかのクリニックとはその方向性が大きく異なります。美容系のクリニックのメインターゲットとなるのは「大人の女性」であり、施術内容も「より美しくなるためのもの」です。そのため、内装デザインのポイントも大きく異なります。基本的に美容系クリニックの場合は、清潔感と同時に、「おしゃれさ」「ラグジュアリー感」「くつろげる雰囲気」を重視した内装デザインとする必要があります。

そのなかでも特にショッピングモールでの美容系クリニック開業の場合は、「カフェライクな内装デザイン」が非常に相性が良いといえるでしょう。

買い物のついでにお茶をするような感覚で訪れることができますし、患者様同士が正面から向きあったり近すぎたりすることもないため、適度にリラックスして過ごすことができます。

もちろんこれだけが唯一の正解というわけではありませんが、ひとつの有効な選択肢であるといえます。

ショッピングモールと調和性のとれるデザインを目指すのもあり

ショッピングモールで開業する場合は、「ショッピングモール全体のデザイン」「周りのお店の外観・内装デザイン」と調和できるクリニックのデザインにするのもおすすめです。

こうすることによって、ショッピングモール内のクリニックの存在に違和感を抱かせることがないため、患者様は足を運びやすくなりますし、小さなお子さんの場合は特に買い物→クリニックまでシームレスになるため、クリニックに対する抵抗感を緩和できるでしょう。

なおこの「ショッピングモールのほかのお店とデザインの方向性を合わせること」には、「クリニックの内装デザインと、クリニックの外観デザインの齟齬を少なくすること」にも繋がります。ショッピングモールでの開業の場合、その外観デザインに関してショッピングモールから制限がかけられることもありますが、内装デザインもショッピングモールの方向性と合わせて組み立てることで、自然と外観と内装がマッチするクリニックにすることができます。

周りの音が響かないように防音対策を

ショッピングモールは戸建てクリニックに比べて音が響きやすく、外の声もクリニック内に響きがちです。これは時に患者様にとって大きなストレスになります。「クリニック側の音や声」がショッピングモール内に漏れることはなかったとしても、外からの音が聞こえるなかでは落ち着いて相談できないという人もいるからです。

特にデリケートな分野(精神科・AGAクリニック・不妊症治療を扱うクリニックなど)の場合は、患者様に対しての配慮が必要です。

ショッピングモールでクリニックを開業する場合は、戸建てクリニック以上に防音設備に気を配り、防音壁紙などを上手く採用しましょう。また、吸音パネルなどを利用するのもひとつの手です。

ショッピングモールでの開業にむけて

ショッピングモールでの開業は、

・ショッピングモール側の計画を意識する必要がある

・スペースを少しでも広く使うための工夫がいる

・お子さん連れで訪れる患者様への配慮をきちんと行う

・防音対策を、戸建てクリニック以上にしっかりする

などの工夫が必要です。

フルサポクリニックはクリニック内装に特化した専門業者です。

施工、開業までをサポートし、ショッピングモールで開業されるクリニック様を全力でサポートいたします。

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この記事の著者

フルサポクリニック編集部

関西エリアでのクリニック実績多数!
医療、介護施設の設計施工を得意とする「FULLsupport」が運営。
当サイトではクリニックにまつわる設計や内装工事にまつわる記事を随時更新中

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