小児歯科医院の内装デザインのポイントや内装施工事例をご紹介
子どもたちが通院するクリニックのなかでも、小児歯科はハードルが高い診療科だといえるでしょう。
子どもたちはもちろん、付き添う親にとっても通院するだけで疲労困憊といった状態を経験された方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では小児歯科への印象を、 内装デザインの工夫を通して変化させるポイントについて解説していきます。
最後には、歯科医院の内装施工事例もご紹介しておりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
小児歯科の内装デザインの特徴
小児歯科では、小児の口腔ケアに特化した治療が求められます。
乳歯のケアや永久歯への移行をサポートするため、小児歯科には予防歯科や矯正歯科分野も含まれることが一般的です。
小児歯科の内装デザインは、歯科治療を受ける子どもたちにとってリラックスできる空間であることがもっとも重要です。
また、小児歯科の内装デザインを考えるうえでもう一つ大切なのが、子どもたちだけでなく付き添いの親にとっても快適な環境を整えることです。
小児歯科の待合室や診療室の内装は、明るく楽しい雰囲気が特徴的であり、カラフルな壁紙やインテリアを使用し、子どもたちが居心地よく感じる空間を作り出しています。
カラーが与える小児への効果
小児歯科の内装に使用される色彩計画は、明るく和やかな雰囲気を作るために重要です。
カラフルな色使いは子どもたちをリラックスさせて、治療への不安を和らげるのに役立ちます。
また、やわらかいパステルカラーや暖色系はクリニックにアットホームな印象をプラスして、治療に向かう前の緊張を緩和してくれます。
明るく楽しい色彩の効果
小児歯科の内装にビビットなカラーを採用すると、子どもたちの注意を引き付けて歯科治療への恐怖心や不安を軽減させます。
さらに、ビビットカラーは元気で活力に満ちたイメージを与えるため、治療を控えた子どもたちの心を元気づけるのにも効果的です。
小児歯科の内装にビビットなカラーを取り入れて、歯科医院を楽しみに感じる空間を演出し、子どもたちのストレスや不安を和らげましょう。
子どもたちに人気のある色の組み合わせ
小児歯科の内装を考える際には、子どもたちに人気のある色の組み合わせを取り入れることが重要です。
ブルーやグリーンは、爽やかで安心感を与える効果があり、暖かみのあるオレンジや黄色は、元気で明るい雰囲気を演出してリラックス効果が期待できます。
これらの色を組み合わせてデザインすれば、歯科治療への不安を和らげる空間が整えられるでしょう。
また、やわらかく穏やかな印象を持つパステルカラーも、小児歯科の内装によく使われる色です。
クリニックのコンセプトに合わせつつ、子どもたちがリラックスできるカラーで安心感を与える内装にすることがおすすめです。
待合室の内装デザイン
小児歯科のカラーコンセプトが決まったら、次は子どもたちがもっとも長く過ごす、待合室の内装デザインについて考えていきましょう。
キッズコーナーの設置
待合室に、大好きなキャラクターやイラストがあるだけで、子どもたちは興味津々です。
普段から親しんでいるキャラクターを待合室の内装に取り入れると、治療への不安を忘れて待ち時間を快適に過ごせますね。
また、子どもたちが好きな姿勢で遊びながら待てるキッズコーナーは、多くの小児歯科に設置されています。
知育玩具や絵本に夢中になっている間に待ち時間が過ぎることで、付き添う親の負担も軽くなることでしょう。
自然光と照明の効果
待合室に自然光を取り入れる工夫もとても効果的です。
自然の光を取り入れることが難しい場合には、やわらかい間接照明を適切に配置して待合室を優しい印象に仕上げましょう。
開放感あふれる窓やその先に木立ちが見えるような演出があると、子どもたちだけでなく付きそう保護者の心もリラックスします。
内装材への配慮
子どもたちは予測できない行動を取ることがあり、気づいたときには院内での事故につながりかねません。
そのため、内装材の選定は非常に重要です。
キッズコーナーだけでなく、待合室や通路の床材も、安全に配慮したやわらかいクッション素材を使用するようにしましょう。
また、受付カウンターやテーブル、椅子、柱などは丸みを帯びたデザインを採用するとより安心できます。
天井には子どもたちの声を吸音する素材を使うと、一般の患者さんへの配慮も行き届きますね。
親子で楽しく通える小児歯科とは
小さな子どもさんの付き添いで通院する親は、来院するだけでも体力面や精神面に大きな負担を感じています。
とくに、小児歯科は治療中に仰向けになったり、機器の音が印象に残ったりして、患者である子ども自身が次回の来院を拒むことも多いです。
そんな小児歯科への来院意欲を、内装の工夫でどうすれば増進できるかについて考えてみましょう。
動線の工夫
小児歯科では、患者さんの動線とスタッフの動線を分ける分離型を採用するのがおすすめです。
歯科に苦手意識を持ってしまった子どもたちは、治療する医師だけでなく受付スタッフや看護師、歯科衛生士に至るすべてのスタッフを見るだけで怖かった記憶を思い出します。
そのため、受付を済ませたあとはスタッフとの接触をできるだけ避けられる、分離タイプの動線であれば、子どもたちが不安になる時間を短縮できます。
また、受付や待合室、そして診察室とは短い動線でつながっているのが理想です。
付き添う親が抱っこしたり手をつないだりして移動する距離を短く配慮すると、親の負担は大きく軽減されます。
待合室の工夫
先ほど述べた、キッズコーナーの設置は子どもだけでなく、付き添う親としても助かるスペースです。
そんなキッズコーナーの近くには、子どもたちのことを座り心地のよい椅子から見守れるようにレイアウトしましょう。
また、小児歯科には複数の子どもたちを連れて来院される親もたくさんいらっしゃいます。
子どもを連れて入れる広いスペースの授乳室があると、安心して授乳やオムツの交換ができますね。
子どもたちにとっての居心地だけではなく、付き添いの方の気持ちに寄り添った待合室作りを心がけることが大きなポイントです。
診察室の工夫
大人であれば、何のために治療が必要なのか理解できますが、子どもたちは何をされるのかわからないまま、診察室で仰向けの姿勢を取らなければなりません。
ですから、小児歯科での診察室は子どもたちが嫌がらずに治療を受けるための工夫は必須です。
普段から慣れ親しんでいるキャラクターやイラスト、保育園や幼稚園のような可愛らしい飾り付けは子どもたちを安心させてくれます。
また、近年ではほとんどの小児歯科でモニターを設置して、音や映像で気持ちをそらすアイデアも導入されています。
さらに、機器の音や治療中の声が診察室外へ漏れない内装にも注目が集まっています。
防音ドアや吸音効果のある天井材を用いて、不安を診察室の外へ広げない効果があります。
フルサポクリニックの歯科内装施工事例
ろはす歯科様の内装施工事例
■場所
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都島中通り歯科様の内装施工事例
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四ツ橋歯科・矯正歯科クリニック様の内装施工事例
■場所
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■面積・広さ
170.79㎡ (51.75坪)
■施工期間
36日間
歯科医院の施工事例も掲載!フルサポクリニックの内装・設計の施工実績一覧
患者である子どもたちのみならず、付き添いの親にとっても快適な小児歯科体験を提供するためには、さまざまな工夫が必要です。
どうしても子どもへの配慮へ目が向きがちですが、付き添いの負担を考えると親子とも居心地のよい小児歯科を選ぶのではないでしょうか。
今回の記事で紹介したポイントをおさえて、親子そろって安心できる小児歯科の内装デザインを採用してください。
フルサポクリニックは数多くのクリニック内装を手がけた実績があります。クリニックの設計・リフォームなど、患者様の安心できるクリニックづくりへ向けてアドバイスさせていただきます!ぜひ一度ご相談ください。
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この記事の著者
フルサポクリニック編集部
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