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調剤薬局のリフォームで注意すべきポイントと専門業者に依頼するメリット

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そろそろ、ご自身の薬局もリフォームをしたいと考えている薬局経営者の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

最近では、街中におしゃれな調剤薬局が増えています。
せっかくリフォームするのだから、患者さんだけでなくご自身も満足いく薬局を作りたいですね。

そこで今回の記事では、調剤薬局をリフォームする際に注意しなければならない点と、専門業者へリフォームを依頼するメリットについて解説していきます。
調剤薬局のリフォームのポイントについてわかりやすく紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

 

調剤薬局をリフォームをするときの注意点

調剤薬局は、医薬品を取り扱っているため、自由にリフォームをして良いわけではありません。

調剤薬局をリフォームした後には、開局のときと同じように保健所の審査を受ける必要があります。

万が一、保健所の審査で不備を指摘されるとその部分の工事をやり直さなければならず、リフォーム後の営業にも差し支えます。

以下に、調剤薬局が守るべき内装のルールを、わかりやすく解説していきましょう。

調剤薬局が守らなければならない内装ルールがある

調剤薬局では、さまざまな医薬品を取り扱い、患者さんへ投薬するのが主な仕事です。

調剤薬局で扱われる医薬品にはさまざまな形状をしています。

たとえば、ヒートと呼ばれる錠剤やカプセルのシート状の薬剤や、インスリン製剤など冷所保存が必要なもの、小児用の水薬、軟膏類など適切な保管が必要な薬がたくさんあります。

また、薬の種類が多い、飲み間違いが頻繁であるなどの理由から、ヒートから薬を出して分包する「一包化」にも対応しています。

以上をふまえると、調剤室の衛生管理や視認性のよさが担保されなければなりません。

さらに、調剤薬局は一般の人が出入りするため、待合室で快適に過ごせる工夫はもちろん、一般の人から調剤室の安全を守る必要もあります。

では、調剤薬局の場所を調剤室、受付、待合室、その他に分けて、それぞれの内装ルールについてくわしく見ていきましょう。

調剤室

調剤室の審査や法的な基準としては、十分な換気と、さらなる清潔感が第一に求められています。

調剤室の広さについては、詳細に基準が定められており

・天井高が2.1m以上
・間口、奥行きは1.3m以上
・調剤室の面積は6.6m2以上(薬剤師2人は9.9m2以上、3人以上は1人当たり3m2程度を確保する)

という要件を満たさなければなりません。

他にも構造面では

・調剤室は通り抜けられない構造とする
・向精神薬または麻薬を取り扱う場合は、調剤室に鍵が必要
・調剤に必要な給排水設備を設置する
・床は板張りもしくはコンクリートなど衛生状態を確保できる建材を使用する
・薬局内の他の場所と間仕切りで明確に区分されている
・患者さんが入り込めないような構造である

また、調剤台の上は120ルクス以上の明るさを確保して調剤、鑑査しやすい環境が必要です。

さらに、調剤作業が見えるように「透視面の確保」も定められています。

透視面とは、患者さんまたは調剤依頼者が待合室から調剤室内を自由に見える場所です。

医薬品の貯蔵については

・冷暗貯蔵設備への温度計の設置
・鍵のかかる固定された医薬品貯蔵設備

などの設備が必要です。

受付カウンター

受付カウンターについても、いくつかの基準が設けられています。

まず、受付や投薬を行うカウンターは、調剤室に隣接していなければなりません。

カウンターは、薬の添付文書を患者さんと共有できるくらいの広さが必要とされています。

また、カウンターは固定されていて移動できないことも要件です。

医薬品を受け渡しする場所(受付カウンター)は、60ルクス以上の明るさが必要です。

待合室

調剤薬局では、調剤室だけでなく待合室も十分な換気と清潔感が必要です。

待合室の面積は6.6m2以上と定められていて、他にも決まりがあります。

たとえば、マスクや美容用品など医薬品以外の物を取り扱う場合には、医薬品の陳列と医薬品以外の物を陳列する場所を明確に区別しなければなりません。

休憩室など

調剤薬局には、事務室や更衣室そしてトイレを設けることも基準となっています。

薬局エリアと、休憩や更衣場所は明確に区別されていなければなりません。

事務室と更衣室との兼用は認められており、休憩室などの面積は薬局の面積に含めないとされています。

全体および外観

調剤薬局全体の面積は19.8m2以上と定められています。

また、外観や場所については

・薬局であることがひと目でわかる外観である
・通常人が立ち寄らないような場所に店をかまえない
・患者さんが簡単に出入りできる構造である
・営業時間以外はシャッターなどで閉鎖できる

という決まりがあります。

 

調剤薬局のリフォームを専門業者に依頼するメリット


調剤薬局をリフォームする際には、以上のような内装や外観のルールに適合させる必要があります。

リフォームする際に、依頼先にはどのようなことを求めると考えられるでしょうか。

・簡単に医療業界の話が通じる
・内装の規制について把握している
・プラスアルファの提案ができる

このような業者であると、話が早くストレスが少ないと考えられます。

では、薬局やクリニックのリフォームを専門業者へ依頼するメリットについて解説していきましょう。

守らなければいけないルールにくわしい

調剤薬局は、医師の処方箋がなければ購入できない医薬品をたくさん貯蔵している場所です。

安心・安全を保つために、法律や審査基準、指導基準がしっかりと定められています。

つまり、調剤薬局のリフォームは、一般的な建築物のリフォームとは異なる視点から考える必要があります。

医療業界にくわしい専門業者であれば、前述した数多くのルールについても把握していることは間違いありません。

基本的なことから説明をしなくても、確認を怠らなければ法的にも保健所の審査にも適合した設計を提案してくれるという安心感があります。

調剤薬局の特徴を把握している

調剤薬局の中での人の動きや、求められていることにくわしいのも、専門業者に依頼する大きなメリットです。

調剤薬局のリフォームでは、患者さんの動線だけでなく、薬剤師や医療事務など働く人の満足感も向上させることが重要です。

処方箋を持って訪れる患者さんが来局されて、受付が処方箋を受け取り、薬剤師に処方箋が流れていきます。

スムーズな薬局内での物の流れをリフォームを通して作り上げることで、薬の受け取りまでの時間を短縮できれば顧客満足度も上がることでしょう。

最新のデザインを知っている

専門業者であれば、最新のデザイントレンドについて常に情報を収集しています。

そのため、基準に適合した調剤薬局にリフォームすることは当たり前のこととして、プラスアルファの何かを提案してくれるでしょう。

最近の調剤薬局は居心地のよさや癒し、グリーンを取り入れたカフェのようなつくりも話題になっています。

大きな病院の近くで門前薬局が建ち並んでいるような場所では、ひと目みて引きつけられる魅力的な外観も必要です。

また、近隣のクリニックの患者さんが大半を占める薬局では、地域の雰囲気に合わせたデザインが好まれるでしょう。

そういった提案をしてくれる専門業者であれば、リフォームによって患者さんを増やし、働く人たちの気持ちも快適にしてくれると考えられます。

まとめ

調剤薬局のリフォームは、とても大きなプロジェクトです。

専門業者であれば、リフォームの目的をしっかりと把握してリフォーム後の姿を提案できます。

守るべきルールに適合させることは当然として、さらに魅力的な調剤薬局をつくる方法や道のりを示してくれるにちがいありません。

リフォームを通して、今以上にすばらしい薬局づくりを目指してください。

 

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この記事の著者

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フルサポクリニック編集部

関西エリアでのクリニック実績多数!
医療、介護施設の設計施工を得意とする「FULLsupport」が運営。
当サイトではクリニックにまつわる設計や内装工事にまつわる記事を随時更新中

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